大橋可也
一般社団法人大橋可也&ダンサーズ代表理事・芸術監督。1967年、山口県宇部市生れ。1993-1997年、舞踏家和栗由紀夫に師事、土方巽直系の舞踏振付法を学ぶ。1999年、大橋可也&ダンサーズを結成。2013年、「第44回舞踊批評家協会賞新人賞」を受賞、日本SF界を代表する作家、飛浩隆による長編小説『グラン・ヴァカンス』をダンス作品化。2014年、「利賀演劇人コンクール2014奨励賞」を受賞。2015年11月、シェイクスピアの戯曲に挑んだ『テンペスト』を発表。ITのエンジニアとしても、業務システムからロボットアプリケーションまで幅広い技術領域で活躍している。次のプロジェクトは、ロボット、人工知能から人間の振る舞いの手続きを探る「プロトコル・オブ・ヒューマニティ」。
山川冬樹
ホーメイ歌手/現代美術家。自らの声・身体を媒体に視覚、聴覚、皮膚感覚に訴えかける表現で、音楽/現代美術/舞台芸術の境界を超えて活動。己の身体をテクノロジーによって拡張するパフォーマンスを得意とし、歌い手としては日本におけるホーメイの名手として知られる。活動の範囲は国内にとどまらず、これまでに15カ国でパフォーマンスを上演。また現代美術の分野では、個人とマスメディアを巡る記憶を扱ったインスタレーション『The Voice-over』(2008年/東京都現代美術館蔵)や、「パ」という音節の所有権を、一人のアートコレクターに100万円で販売することで成立するパフォーマンス『「パ」日誌メント』(2011〜現在)などを発表。2015年、横浜文化賞 文化・芸術奨励賞を受賞。
HIKO
国内外で活動中のPUNKBAND「GAUZE(ガーゼ)」のドラマー。その活動と並行し、「ありそうでなかったHARDCORE的表現」を標榜し、ダンサー、ストリッパー、暴走族の改造バイクの排気音、書道家、等との共闘多数。
伊東篤宏
1965年生まれ。美術家、OPTRONプレーヤー。
90年代より蛍光灯を素材としたインスタレーションを制作。
98年に蛍光灯の放電ノイズを拾って出力する「音具」、OPTRON を制作、命名。展覧会会場などでライヴを開始する。2000年以降、国内外の展覧会(個展、グループ展等)、音楽フェスティバルなどからの招集を受け、世界各国で展示とライヴ・パフォーマンスをおこなっている。
当初、遠隔操作で独立したオブジェクト・スタイルだったOPTRON も数々の改良を重ね、2005年より現在の手持ちの形態となり、所謂サウンドアート的展開からロック~ジャズ~クラブミュージックまで、音の大小や空間の規模を問わないそのパフォーマンスで、様々なタイプのサウンド・パフォーマー達やダンサーとの共演、コラボレーションも多数おこなっている。
ここ数年はカールステン・ニコライらの「diamond version」へのゲスト参加や HIP HOPレーベル「BLACK SMOKER records」からのCDリリース等、ジャンルや音楽スタイルの枠を飛び越えたさらなる幅広い展開を見せている。
http://www.gotobai.net/
https://www.youtube.com/watch?v=JdXMN2odplA
捩子ぴじん
1980年秋田県出身。2000年から2004年まで大駱駝艦に所属し、麿赤兒に師事する。舞踏で培われた身体性を元に、自身の体に微視的なアプローチをしたソロダンスや、体を物質的に扱った振付作品を発表する。近年は歌や踊りが生まれるシステムを観察し、現代都市の民俗芸能を発明しようと試みている。2011年、横浜ダンスコレクションEX審査員賞、フェスティバル/トーキョーF/Tアワード受賞。2016年、アジアンアーツシアターが企画する土方巽プロジェクトのキュレーターを務める。

Photo by Kazuya Kato(FAIFAI)
安野太郎
作曲家。79年生まれ。2002年東京音楽大学作曲科卒業。2004年情報科学芸術大学院大学終了。代表作に「音楽映画」「サーチエンジン」「ゾンビ音楽」等。第7回JFC作曲賞、第12、17回文化庁メディア芸術祭アート部門。第69回文化庁芸術祭レコード部門に2ndアルバムがノミネート。TEFvol.8 奨励賞等。2015年11月に、フェスティバル/トーキョー15にてゾンビ音楽によるオペラ、ゾンビオペラ「死の舞踏」の世界初演を果たした。pboxxレーベルより2枚のCD「DUET OF THE LIVINGDEAD」「QUARTET OF THE LIVINGDEAD」をリリースしている。
志賀理江子
愛知県生まれ。宮城県在住。2007年写真集『Lilly』『CANARY』、2012年にせんだいメディアテークで展覧会「螺旋海岸」を開催。展示に伴いテキスト集『螺旋海岸|notebook」、写真集『螺旋海岸|album』を刊行。
core of bells
2003年に湘南で結成。四方八方に飛び散ろうとする音楽性を乾いた手管で練り込んだ屋台骨が、生まれ育った湘南の気候をたっぷり反映させた舞台演出により、船幽霊の柄杓的に沈められた果ての藻くずを体現する5人組。録音、映画制作、ワークショップ、お泊まりキャンプ、ホルモン屋及びホームセンターのフィールドワークなど、そのつまみ食い的な活動はほかに類を見ない。2014年には六本木SuperDeluxeにて自主企画『怪物さんと退屈くんの12ヶ月』を毎月開催した。
岡田利規
演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰
1973年横浜生まれ。1997年チェルフィッチュを結成。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。同年7月『クーラー』で「TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 2005 ―次代を担う振付家の発掘―」最終選考会に出場。2007年デビュー小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』を発表し、翌年第2回大江健三郎賞受賞。2012年より、岸田國士戯曲賞の審査員を務める。2013年には初の演劇論集『遡行 変形していくための演劇論』を刊行している。クンステン・フェスティバル・デザール2007(ブリュッセル/ベルギー)にてチェルフィッチュ『三月の5日間』が初めての国外進出を果たして以降、その作品は、アジア、欧州、北米にわたる計70都市で上演されている

©宇壽山貴久子
大谷能生
1972年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)/批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校』や、単著『貧しい音楽』『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』など著作多数。音楽家としてはsim、mas、JazzDommunisters、呑むズ(美川俊治/HIKO/大谷)、蓮沼執太フィル、「吉田アミ、か、大谷能生」など多くのグループやセッションに参加。ソロ・アルバム『「河岸忘日抄」より』、『舞台のための音楽2』をHEADZから、『Jazz Abstractions』をBlackSmokerからリリース。映画『乱暴と待機』の音楽および「相対性理論と大谷能生」名義で主題歌を担当。東京デスロック 、中野茂樹+フランケンズ、岩渕貞太、鈴木ユキオ、室伏鴻、大橋可也+ダンサーズほか、演劇やダンス作品への参加も多い。近作は『マームとジプシーと大谷能生』(CD+DVD)、入江陽『仕事』(CD)のプロデュース、『海底で履く靴には紐がない』(山縣太一作・演出・振付作品)に主演など。
木村覚
1971年生まれ。日本女子大学専任講師。美学、パフォーマンス批評。BONUS主宰。http://www.bonus.dance/
島貫泰介
美術ライター/編集者。1980年生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒。『美術手帖』『CINRA.NET』などで執筆・編集を多数手がける。
飴屋法水
演出家
1961年生まれ。唐十郎主宰の状況劇場を経て、1984年東京グランギニョルを結成、演出家として独立。近年の主な活動に、2005年「バングント」展、2007年『転校生』(作:平田オリザ)演出、2009年よりF/T、吾妻橋ダンスクロッシング、エクスポナイトへの連続参加、2012年と2014年、国東半島芸術祭にて『いりくちでくち』(テキスト:朝吹真理子)など。2013年いわき総合高等学校アトリエ公演『ブルーシート』で第58回岸田國士戯曲賞を受賞。同年、自身の家族3人による児童劇『教室』、2015年『コルバトントリ、』(原作:山下澄人)。藤田貴大(マームとジプシー)や生西康典作品への参加、大友良英、山川冬樹、七尾旅人、テニスコーツ、MARK、青葉市子など世代を超えたミュージシャンとの共演、美術批評家・椹木野衣とのユニット「グランギニョル未来」など、活動は多岐に渡る。
吉田アミ
音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム『虎鶫』をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD『astrotwin+cosmos』がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。文筆家としても活躍し、小説やレビュー・論考を発表。著書に『サマースプリング』(太田出版)、小説『雪ちゃんの言うことは絶対。』(講談社)がある。2015年、第19回『TOKYO ポエケット』に田アミ×虹釜太郎初の共著詩を発表。「吉田アミ、か、大谷能生」名義で朗読と音楽を中心にしたユニットでも活躍し、小説『Red;』(未発表)を元に初のオリジナル舞台作品『ディジタル・ディスレクシア』では作・音楽・演出を手がけた。
吉田隆一
71年生まれ。バリトンサックス奏者。SF+フリージャズユニット"blacksheep"を主催し、様々な表現形態で 文化諸相の混在を図る。アニメ、SFに造詣が深く様々な媒体に論考も発表している。最新アルバムはbla cksheep『+ -Beast-』新垣隆とのデュオ『N/Y』
川口隆夫
ダンサー・パフォーマー。
学生演劇からパントマイムをベースにした肉体演劇を経て、パフォーマンスへと進む。90年からATA DANCE、96年より「ダムタイプ」に参加。03年以降はソロを中心に、演劇・ダンス・映像・美術をまたぐライブパフォーマンスを探求。近年は舞踏に取材した『病める舞姫をテクストに』(2012)、『大野一雄について』(2013~)を発表し、国内外をツアー。16年1月、東京・スパイラルホールにて東京・LA共同企画<公衆トイレにおける男性間の性行為>をテーマにした新作『Touch of the Other - 他者の手』を世界初演する。
岩渕貞太
ダンサー・振付家
1980年神奈川県生まれ。2005年より、「身体の構造」や「空間や音楽と身体の相互作用」に着目した振付作品を発表する。2010年から大谷能生や蓮沼執太など音楽家と共に身体と音楽の関係性をめぐる実験作を継続的に発表。その他にもア二メーション作家・現代美術家など、他ジャンルの作家とのコラボレーションにも精力的に取り組んでいる。世田谷美術館のエントランス、横浜美術館グランド・ギャラリー、六本木アートナイトでの野外公演など劇場外でも空間の特性を活かしたパフォーマンスを発表。その他ワークショップの開催など多方面で活躍している。関かおりとの共同振付作品『Hetero』で、横浜ダンスコレクションEX2012「若手振付家のための在日フランス大使館賞」を受賞。急な坂スタジオレジデ ントアーティスト。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト。
Ticket / Info
前売り:カンフェティ
赤レンガ倉庫 045-211-1515
1月17(日) 12時より受付開始。
問合わせ:k_kunst_watanabe@yahoo.co.jp
携帯 080-5538-6407(渡辺)
Talk Session, Conference: 前売り 500円 当日 800円
赤レンガダンスクロッシング: 前売り 3800円 当日 4000円
DEAD1+墓場で踊られる熱狂的なダンス: 前売り 2500円 当日 2800円
主催:Ko&Edge / k-kunst
共催:横浜赤レンガ倉庫1号館(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団、公益財団法人セゾン文化財団
協力:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
キュレーション:桜井圭介 大谷能生 石井達朗 鴻英良 森下隆 中原蒼二